フォーライフ 1987
elfin(エルフィン)は今井美樹の2枚目のオリジナルアルバム。
私事ですが、このアルバムを聴くとバブル時代な青春時代を思い出します。
背伸びして大人っぽくオシャレして、ゴージャスだけど、爽やかさがもてはやされた時代。
窓際で逆光の中、ソバージュの長い髪をかき上げたオフホワイトの似合うスレンダーな美女「今井美樹」。
爽やかな要素をこれでもか、これでもかと、いくつも重ねたジャケ写を見るとそんな時代の思い出が蘇ってきます。
3の「クラブ・ロンリーハーツ・エキゾティカ」なんかはまさにそんな時代の雰囲気。
個人的に8〜10にかけての3曲はかなりのオススメ。
涼しさと爽やかさと切なさと穏やかさが同居した今井美樹のヴォーカルにぴったりの名曲3曲。
中でも8の「光の夢」は一番好きで、メロディと詩は今聴いても胸にぐっときます。
9の「elfin」は今井美樹による作詞で、もの悲しげで切ないシンプルなピアノの旋律が美しい曲。海の波の音が効果的に使われています。
余談ですが8の最初と9の最後に入る英語のMCは入れる必要があったのでしょうか?
10は映画「漂流教室」で使われた曲ですがヴァージョンが違います。
イントロのアコースティックギターによる導入がいい。
このアルバムを締めくくるにふさわしいRemixだと思います。
4の「思い出しただけ」もそうですが、今井美樹はこういうスローテンポなバラード曲がとても良く合います。
優しさや爽やかさのある落ち着いた大人の女性らしさがにじみ出てくるような感じがします。
女性に絶大な人気があったのもうなずけますね。
この「elfin」はアルバムとしての完成度が高く、今井美樹の数多くのディスコグラフィーの中でも一、二を争う名盤だと思います。