Motown 1983
元コモドアーズで1983年秋にMotownより発表されたソロ2作目。
原題は「Can't Slow Down」だが、邦盤は「オール・ナイト・ロング」。
アメリカにおいて軽く1,000万枚以上を売り上げた大ヒットアルバム。
このアルバムからは8曲中、実に5曲がシングルカットされ、さらにそのすべてがベスト10位以内にチャートイン(ビルボード)しています。
ちなみに曲と順位は以下の通り。(RVC国内盤ライナーノーツより)
「オール・ナイト・ロング」1位
「ラニング・ウィズ・ザ・ナイト」7位
「ハロー」1位
「スタック・オン・ユー」3位
「ペニー・ラヴァー」5位
とにかくアルバム中のすべてがいい曲で、かつ日本人にとっても聴きやすい曲調だと思います。
特に3の「ペニー・ラヴァー」や6の「オンリー・ワン」8「ハロー」なんかは80年代らしさと相まって日本人にも非常になじみやすいメロディなのでは。
ちなみに僕のお気に入りは、相手を思う優しさと愛しさを切ないメロディにのせた4の「スタック・オン・ユー」。
久しぶりに聴くと、この時代の音は耳に優しく柔らかいのでBGMにもほど良い。
再びヘビロテになってしまいました。
ライオネル・リッチーといえば一文字の口ひげに長い顔、アフロが印象的で、USAフォーアフリカ「We are The World」や「セイ・ユー・セイ・ミー」なんかで知った人も多いと思います。
マイケルジャクソンとの共作「We are The World」のように、どの曲においても誰にも聴きやすく、心に残るいい曲を書ける人です。
国内盤CDのライナーノーツに書いてあるエピソードを見ると彼の人の良さがにじみ出ていて、それがそのまま曲に反映されているようです。
まさに類い希な才能とそれに見合った人格を持ったアーティストだと思います。
このアルバムはそんな賢人がノリにノっていた頃の80年代アメリカを代表するアルバム。