A&M Records 1984
日本ではまず3の「Run To You」が流行ったあとしばらく経ってアルバムが来た感じ。
陰りのある切なげなメロディーのミディアムテンポな曲で当時人気を博し、FMで何度も耳にした覚えがあります。
それならばとアルバムを手にし、こんな感じと思いきや…
いきなり爽快なロック!
1「One Night Love Affair」は今でも好きな曲のひとつだが、基本的にこのような飾りっ気のないストレートで良質なRockで占められたアルバムで、むしろ先述の「Run To You」が異質な感じがするくらい(全米No.1となった「Heaven」も同様に)。
2なんてホントにいい感じのノリ。
好きだという人が多い名曲、6の「Summer Of '69」は歌詞とともに今でもグッときます。
このように憂いを帯びたメロディにのせたロックを書かせたら天下一品。
若干25歳にしてこの才能。
2にも共通するライブでも大人気の7「Kids Wanna Rock」を経て、当時見事カムバックを遂げて復活したティナ・ターナーとのデュエット「It's Only Love」。
最初は意外な組み合わせにかなり違和感があったと記憶していますが(当時のブライアン・アダムスのファンはいい顔してなかったような…)音楽的にはまったく問題なし。むしろ名曲としてこのアルバムに見事溶け込んでいます。
恐るべしティナ・ターナー。
最後まで気を抜くことなく、むしろよりハードに攻めまくり最後は雄叫びまで!
このアルバム最初から最後まで隙のない名曲揃いの名作です。