Epic Sony 1987
4の「ステイ・ウィズ・ミー」はよくFMでかかっていました。
小林克也の「ベストヒットUSA」でもビデオクリップが流され、その容姿とともにアイドル的な人気を博していたVo.のパッツィ・ケンジット。
もとは女優さんで当時17歳。
ケイト・ブッシュを薄めたような感じの歌声で、かわいらしい容姿とキャッチーな曲「ステイ・ウィズ・ミー」で日本で大ヒット。
このアルバムはそんな人気に応えるべくEPIC SONYが日本でのみリリースした独自企画盤。
当時のエイス・ワンダー=パッツィ・ケンジットの魅力ある楽曲がミニアルバムながらも十分楽しめます。というかこれだけでも十分。
しかし本国イギリスではぱっとしませんでした。
1988年にペット・ショップ・ボーイズが提供・プロデュースしたシングル曲「モンマルトルの森(原題:I’m Not Scared)」でトップ10ヒットを記録。
1stアルバム「クロス・マイ・ハート(原題:Fearless)」をリリースしましたが、この1枚で活動停止。
本アルバムはその1stアルバムの前にいち早く日本のみでリリースされた、エイス・ワンダーのおいしいとこ取りのような内容といってもいいくらいの好企画盤。
上記のペット・ショップ・ボーイズが提供したシングル曲は収録されていませんが、2「ルーザー・イン・ラヴ」、3「オープン・ユア・マインド」、6「ハヴィング・イット・オール」など、1stアルバム未収録だけど結構いい曲が3曲入っていてお買い得。
僕は有名な4よりもその後にでてきた1の「浮気なテディ・ボーイ」が好きでしたが、これもどうやら本アルバムと少し違うらしい。
当時の雰囲気をもう一度味わいたい人&エイス・ワンダーをもう一度聴きたい人におすすめ。